暗め、濃いめの色はあまりふさわしくありません。たまにお見かけするのですが、濃いブルーやグレーのシャツは、シャツ自体の印象が強くなりすぎるものです。カジュアルなイメージを与えるので、一般的なビジネススタイルにはお薦めしません。スーツはダークな色を、それに合わせてVゾーンのベースとなるシャツは、白や淡い色を選んで爽やかに着こなすことが良い印象を獲得する秘訣ですね。スーツと一緒に着るシャツのことをワイシャツと呼びますが、これは「ホワイトシャツ」からきた言葉です。やはり白が基本だということなんですね。ちなみに、スーツに合わせるシャツ全般は、正しくは「ドレスシャツ」といいますので、「ワイシャツ」は海外では通じませんからご注意を。
素足といえばサンダル、いろんなサンダルが出ていて今年は一つ欲しい。足の美容を心掛けるためにもストッキングで隠さないことも大切かもしれない。夏はそんな季節よ、と自分にいい聞かせる。さて話は変わって編集者のSさん。とてもおしゃれな方で、働く女性でありながらエレガント、バッグは荷物が多いから大きめだけど、機能的なだけでなくセンスがあって服装に合わせた選び方が上手。二度しかお会いしてないけれど、おしゃれぶりを拝見したさにお目にかかりたい人。それぞれの生活と深くかかわるおしゃれ、その立場を踏まえたおしゃれ上手な人、案外とこれを掘り下げていくと哲学的結果が出るかもしれない。ふむ、ふむと何かを企んでしまう私であった(実はそんなおしゃれな人のリポート本を計画中)。電車の中で隣り合わせたサマーニットの女性、こんなシンプルなおしゃれができる人が多くなるといい。何でもない服で素敵と思わせることはやはり究極のおしゃれな人ではないかな、と自分にもいい聞かせて反省しているのであります。
「タブレット&ホウズ、+マント」のシステムの歴史もかなり長かったのであるが、あっさりと着られた例など全くなかった。どこかしらにアーティスティックな詰め物をなされて、シルエットがしじゅう変化していたのである。たとえば、妻を六人とり替えた英国王、ヘンリー八世(一四九一−一五四七年)の時代には、肩周辺にぎっしり詰め物をして四角く雄々しいシルエットを作った。このように詰め物によってできるだけ巨大にみせるような技巧を「ボンバスト」と言った。参考までに、この発想を受け継いているのが、一九八〇年代に一世を風扉したブラジャー、「ボンバスト」である。そして、その娘エリザベス一世(一五三三−一六〇三年)の時代の廷臣たちは、お腹周辺がビーズゴッド(えんどう豆のさや)型になるよう細心の注意を払って詰め物をおこない、ボトムのホウズのほうにも、詰め物によってちょうちんブルマ状のふくらみをもたせるよう配慮していた。