今この国の松樹は、松喰い虫に敗れ、海岸線の半分以上がコンクリートの人工海岸となってしまった。今、その扇状地の下にパックリと線状の活断層が生き返った。ポートアイランドと六甲アイランドに平行に走る断層が引き金となって、淡路島から宝塚まで一〇〇キロメートルに近い活断層が蘇生。地震をもたらしたのではなかろうか?天災は忘れた頃にやって来る。というよりも、忘れられたことを妬んで神さまは次々と手を換え品を換え、地震についても毎回違ったイベントあるいはパフォーマンスの創作に余念がない。
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ともあれ不思議なこともあるもので、九四年のロスアンゼルス地震も、今度の淡路島−西宮ラインの断層地震も、湾岸戦争の勃発も、一月一七月の潮の干満の変化のある海岸線上の出来事であった。地震そのものは、天災かもしれないが、人災のきっかけ、断片の活動を誘発したのはポートアイランドや六甲アイランドの建設などに使われた膨大な土量・山を移した愚公ならぬ愚行のツケであり、地震後の阪神大雲災という名の大火などもまた水不足による人災の最たるものだろう。阪神大震災は人災だが、その阪神大震災を誘発した兵庫県南部地震は天災に見えて、実は人災と言えるのかもしれない。杞憂、青函トンネル落盤。青函トンネルで死ぬのは地獄に一番近い。天国に一番近い飛行機で死ぬより、どうせ死後どこかへ行かねばならぬなら地獄に近い青函トンネルで死んだほうが早道かと思っている。